10年一緒に過ごしたみっちゃんとついにさよならする日がきました。
それは三月の真ん中、肺炎から回復しつつあり、明日からフロアでまた静かに過ごせると主治医から明るい報告があったその夜。
みっちゃんは静かに旅立ちました。
お嫁入りのように持ってきた沢山の着物の中から一番似合う着物を着て、亡くした子供さんように大事に抱えてきたお人形のかんちゃんとともに…。
いろんな老人ホームを断られたとききました。暴言暴力もなかったわけではありません、、みんなに一目置かれ、でもみんなに愛された最期です。
ここ数年は自分の意思で動く事もできなかったけど、私は美知子さんの人生の終わりの数年は幸せだったと信じたい。
波乱万丈の92年だったそうです。
明室美徳大姉、みっちゃんのあちらでの名前です。
その名の如く、みっちゃんの明るさとたくましさ、美しさ、私は忘れることはないでしょう。
私たちの為に生きていてくれた気がする最期でした。
みっちゃん、ほんとうにありがとうまた、会おうね。
かんちゃんと一緒にお風呂。