とうとう、ひささんとお別れのその日が来てしまった。
約2ヶ月余り、食事が摂れなくなってからもゆっくりと、お孫さんとの約束を果たすかのようにひささんは頑張っていました。
お孫さんは音楽の先生で、6月末に音楽会を控えていてどうしてもおばあちゃんに集中できない日があり、どうしても、音楽会までは、という思いで、それでも仕事の合間には会いに来てくれて…。
ひささんはその音楽会の日の午後11時すぎにしずかに息をひきとりました。
ひささんは一人暮らしで、最初は通いをとうして小規模を利用していました。帰りには畑の大根やほうれん草を収穫してゆく明るいおばあちゃん。足の膝の手術から一人暮らしが難しくなり、泊まりサービスに切り替えました。
夜勤のお兄ちゃんたちに「あんちゃ、一緒に寝るかな?」と誘い、粋な会話が得意で漬物好きで、あんきが好きで思い出いっぱい残し、笑顔いっぱい残して、逝ってしまいました。
ぽっかり空いた空白にみんな戸惑ってます。でもひささんはきっと、そんな事じゃあ、だめだに!って私達のオケツを押してくれると思います。
95歳を6月2日に迎え、なんか奇跡が起こってくれると思っていたの。
食べれなくても気持ちよく目を閉じてるだけだと思っていたかったの。
小規模のみんながひささんの看取りをさせて戴き、成長できた気がします。まだまだ大好きなおじいちゃには会えてませんか?もうう少し毛賀の空の上にいてみんなを暖かく包んでいてほしい!
(おうちの方に許可をいただきましたので、)ひささんこと久子さん、本名で今日は簡単なサヨナラにします。久子さんがお盆が過ぎてあんきのすぐそばのお墓にはいったら、サヨナラします。
まだまだ未熟な私達を見ていてください。久子さん。ありがとうございました。