ものすごく、ありがとうでいっぱい

95歳をもうすぐ迎えようとしているひささん。

もう全然口を開けてくれなくて、一日に1本の点滴と家族と職員の温かい眼差しの中で一日一日をやっと乗り越えています。

私の日課はというと出勤し車を止めひささんの居室を外から覗くこと。レースのカーテンがしてある時や障子が閉まっている時は、ちょっぴりガッカリする。

まあ、普通に小規模に行って顔を見ればいいのだけど、その前になんとなくのルーティン。

昨日も普段通りに回ってみると、ひささんが見やすいようにしっかり障子とレースのカーテンを開けてくれてあった。

小さな心配りに感動してしまい、うれしかった。こんな職員たちに囲まれて、もしかして人生の終焉を迎えようとしているひささんは、幸せかもしれない。

コロナ禍で家族が思いっきり看取りの場に参加できないのは悲しいことだと思う。

でもちょっとでも安心してもらえたらいいなあと心からおもう。

もちろん創意工夫して家族の方にも納得できるようしてはいるけれど…。

今日はなんだかとても穏やかな顔をしていた。